. 言論NPO主催「東京-北京フォーラム」公式サイト - メディア対話の見所について

「第7回 北京-東京フォーラム」メディア対話の見所について

 

高原明生(東京大学大学院法学政治学研究科教授)

 

 メディアのセッションでは、今回の世論調査の結果を報告し、議論することになります。昨年と比べまして、相手に対する印象度がかなり悪くなったという問題があります。また、両国関係に対する見方も厳しくなっていますので、それについて議論するということが、非常に重要なテーマだと思います。

 尖閣諸島の問題があり、東日本大震災という2つの大きな事件についての報道ぶりが、両国の社会に大きな影響を与えていることは間違いないわけですから、それぞれについて検証する。日本のメディアだけではなく、中国のメディア報道についても検証することが、大変重要な課題ではないかと思います。おそらくは、双方に反省点と言いますか、改善点が認められるものだろうと考えていますので、両方が率直に議論をする。自己反省があって、相手への批判があってもいいと思うのですが、忌憚のない、率直な物言いで、いい対話ができればいいと感じている次第です。

カテゴリ: 2011年 第7回